関西の歴史建築ドキュメンタリー

近代建築が数多く残る関西地区で、2008年から歴史建築ドキュメンタリーを制作しています。

国の施設として建てられた大建築や街のランドスケープとして建てられたビル、病院、喫茶店、住宅と規模も用途も様々ですが、どの建築にも土地の記憶、建物の記憶、人々の記憶が刻まれています。作品では建築の外観と内部の撮影に加え、建築に関わりのある方々を取材し、建築に対する想いやその建築が地域で担った役割や意味を伝えています。完成した作品はYoutubeでも公開しています。未来への遺産として建築が語りかけるものを感じてもらえたら、という思いで活動しています。

 

 関西のモダン建築チャンネル

 

京大吉田寮チャンネル

 

 

関西の歴史建築 vol.13 「吉田寮は語る」(2023/95min/HD)

《作品紹介》 京都大学吉田寮の歴史は、京都大学の前身である京都帝国大学、さらには第三高等中学校(のちの第三高等学校)の時代にまで遡ります。現在時計台のある京都大学吉田キャンパスの本部校内は、1889年開業の第三高等中学校がありました。開業当時に建てられた寄宿舎が、1897年の京都帝国大学創立と同時に譲り受けられ、1912年にその寄宿舎が解体され、南下した吉田南構内まで木材を移動して再構築したのが現在の吉田寮です。吉田寮には木材を転用した痕跡がそこここに残され、第三高等中学校の遺構であることがよくわかります。2018年に制作した「銀杏並木よ永遠に - 吉田寮が寄宿舎と呼ばれていた時代の自治 -」の続編をつくるにあたり、建物の歴史を寮生の生の声で伝えることにこだわりました。現寮生・卒寮生へのインタビューでも、自治寮での暮らしぶりや吉田寮に対する想いが生き生きと語られています。

 

出     演    【吉田寮生】丘 一尋 川野 正嗣 越川 翔太 繁澤 良介     

                 堀合 愛梨沙 松村 一途      

           【卒 寮 生】 伊藤 朱美 冨岡 勝 山本 英司

    

特 別 出 演     関西大学環境都市工学部 教授 西澤 英和

     

資 料 提 供     伊藤 朱美

            京都大学 大学文書館      

            『京大吉田寮』平林 克己 宮西 建礼 岡田 裕子 

            『京都大学建築八十年のあゆみ』京都大学広報委員会

資 料 映 像 提 供     木下 和久

 

インタビューアー     川野 正嗣 向井 美香

コーディネーター             岡田 裕子 川野 正嗣

撮 影 協 力     川野 正嗣

アニメーション制作協力 繁澤 良介

            

企画・構成・撮影・編集・製作 若林 あかね 

 

 

関西の歴史建築 vol.12 「YAMASHINA Modernism KURIHARATEI」(2023/57min/HD)

《作品紹介》 京都市山科区の御陵(みささぎ)にある栗原邸は、染色家で京都高等工芸学校(現:京都工芸繊維大学)校長だった鶴巻鶴一の邸宅として1929年に建てられました。設計は同校教授の本野精吾(もとのせいご)に依頼しました。 本野は、ドイツ工作連盟が設立されて間もないドイツに留学した経験から、種機能性と合理性を追求したコンクリートブロック剥き出しの住宅を造ります。建築技師・中村鎮(まもる)によって発明された中村式鉄筋コンクリートブロック、通称「鎮(ちん)ブロック」を用いた建物は、日本におけるモダニズムのはじまりと言える建築です。1941年から栗原家の所有となった栗原邸は、DOCOMOMO Japanという組織から優れた日本のモダニズム建築として選定され、2014年には国の登録有形文化財にも指定されています。

この作品では、2011年から京都工芸繊維大学大学院の教育プログラムとして修復作業をされている笠原一人先生に、建物の歴史的・文化的価値を語っていただきました。

 

出    演      京都工芸繊維大学大学院助教 笠原 一人

            栗原邸オーナー 医師 栗原 眞純

            (有)京壁 井筒屋佐藤 佐藤 ひろゆき 

資  料  提  供      笠原  一人

            京都工芸繊維大学 美術工芸資料館      

            栗原 眞純 

            『中村鎮遺稿』(中村鎮遺稿刊行会発行、1936年) 

            『萬年社広告100年史』 

企    画      笠原  一人 若林 あかね            

構成・撮影・編集・製作 若林 あかね 

 

 

関西の歴史建築 vol.11 「神戸メリケンビル」             (2020/15min/HD)

《作品紹介》 海岸通と鯉川筋の交差点、メリケンパークの入り口に神戸メリケンビルがあります。1918(大正7)年、曽禰達蔵と中條精一郎が率いる曽禰中條建築事務所の設計により、日本郵船株式会社の神戸支店として建てられ、100年以上経った現在もテナントビルとして使われている現役の建物です。しかし100年の間には第二次世界大戦や阪神淡路大震災、老朽化による解体の危機もありました。作品では現在の建物撮影に加え、建物がたどった歴史を当時の写真や図面を交えて紹介しました。建物だけでなく神戸の街の成り立ちにもかかわる土地の記憶にも触れています。

撮影は、2019年秋、神戸メリケンビルへと名称が変わったタイミングで行いました。

 

建  築  監  修      京都工芸繊維大学大学院助教 笠原一人

撮  影  協  力      日本港運株式会社 

資  料  提  供      生田 誠

            (協力 三井住友トラスト不動産株式会社 株式会社ココロマチ)            

            村上 しほり 

            米国立公文書館 

            小笠原伯爵邸 

            慶応義塾広報室  

            一般財団法人 神戸観光局 

            神戸大学附属図書館「神戸開港文書」              Kobe City Museum / DNPartcom 

            国立国会図書館 

            中山岩太の会             

            日本港運株式会社 

            日本郵船歴史博物館 

            安井建築設計事務所             

            公益社団法人ロングライフビル推進協会

選 曲・ 音 効      吉田 一郎

ナレーション      竹房 敦司

企画・構成・撮影・編集・製作 若林 あかね 

 

 

関西の歴史建築 vol.10「銀杏並木よ永遠に − 吉田寮が寄宿舎と呼ばれていた時代の自治 −」(2018/44min/HD)

《作品紹介》現存する日本最古の自治寮である京都大学吉田寮は、山本治兵衛と永瀬狂三の設計により、1913(大正2)年に建てられました。1959(昭和34)年までは寄宿舎と呼ばれ、昭和15年から37年までの間、寮母の野田もとさんが寮生の世話をしていました。卒業後60年経った現在も野田のおばちゃんを偲ぶOB会が開かれており、この映像ではOB会に集まった卒業生の述懐に合わせ資料映像で当時の寮生活を振り返っています。「いろんな人生観に出会えた」、「寮時代の自主的な生活がその後の人生の原動力になった」と語る元寮生たちの証言は、吉田寮での自治生活の様子を伝えています。

また、吉田寮と同じ山本治兵衛と永瀬狂三が設計した学生集会所も解体される直前の2013(平成25)年に撮影する機会に恵まれたので、2018(平成30)年に撮影した吉田寮の映像とともに吉田キャンパスの建物の記憶としてひとつの作品にまとめました。

 

建  築  協  力      石田 潤一郎

出  演  協  力      京大寄宿舎舎友会

撮  影  協  力      吉田寮生の皆さん

特  別  出  演      中ム ラサトコ チェリー タイフーン 矢野 絢子 

            バロン ジョーダン

資  料  提  供      京都大学大学文書館 

            帆足 正規 

            瀬戸 正明 

            中尾 芳治 

            奈倉 道隆

撮      影      佐藤 充 若林 あかね

選 曲・ 音 効      吉田 一郎

ナレーション      下間 都代子

企画・構成・編集・製作 若林 あかね

 

 

関西の歴史建築 vol.9 「HANSHINKAN Modernism Konan Hospital」    (2017/12min/HD)

《作品紹介》六甲山の麓、住吉山手にある甲南病院は、「富める患者も貧しい患者も名医の治療や手術が受けられる病人本位の病院をつくる」という創立者平生釟三郎の理念の元、1934(昭和9)年に創設されました。設計を担当したのは工手学校出身の木下益治郎。ドイツやアメリカの近代的な病院を参考に設計された建物は、六甲山麓で花開いた阪神間モダニズムを代表する存在となりました。その間、第二次世界大戦や阪神淡路大震災という災害にも見舞われますが、休むことなく診療を続け、地域の人々の命を守りました。2010(平成22)年に京都アニメーションの代表作、「涼宮ハルヒの消失」の舞台となってからは、アニメの聖地としても注目を集めましたが、残念ながら建て替えのため2016(平成28)年に解体されました。

 

建  築  監  修      京都工芸繊維大学大学院助教 笠原 一人

撮  影  協  力      一般財団法人甲南会 甲南病院

出  演  協  力      一般財団法人甲南会 法人本部本部長

            甲南病院院長 具 英成

            公益社団法人國民會館 会長

            ダイワボウHD株式会社 最高顧問 武藤 治太

資  料  提  供      株式会社KADOKAWA 映像事業局 アニメ企画部

            学校法人甲南学園

            神戸市文書館

            株式会社竹中工務店

            広浜 満智子

            松山 哲則

選 曲・ 音 効      吉田 一郎

ナレーション      もとむら みちこ

企画・構成・撮影・編集・製作 若林 あかね

 

 

関西の歴史建築 vol.8 「Cafe Paulista of Koyoen」            (2016/12min/HD)

《作品紹介》住宅地として名高い甲陽園は、1919(大正7)年、本庄京三郎が創設した甲陽土地株式会社により開発されました。大正時代には少女歌劇や遊園地、カルパス温泉、旅館、映画撮影所のある一大レジャーランド、甲陽遊園として賑わいました。目抜通りの角には、甲陽土地株式会社の3階建ての洋館があり、1階には大阪カフエーパウリスタが開業していました。少女歌劇や遊園地で楽しんだ人々は、パウリスタでブラジルコーヒーを味わい一休みしたことでしょう。しかし、遊園地は昭和恐慌のあおりを受け閉園され、カフエーパウリスタがあったことは長い間忘れられていました。ところが、2016(平成28)年、西宮駅前で開かれた写真展で見かけた1枚の写真をきっかけに、現在の持ち主と知り合い、記念になるのならということで、100年前に建てられたセセッション様式のカフエー建築を映像に記録することができました。この年、洋館は解体され現存していません。

 

撮  影  協  力      当主 高橋 彬

資  料  提  供      神戸映画資料館

            西宮市立郷土資料館

            西宮市情報公開課(故池田一郎氏資料)

撮    影      横倉 良昌 若林 あかね

選 曲・ 音 効      吉田一 郎

ナレーション      もとむら みちこ

企画・構成・編集・製作 若林 あかね

 

 

関西の歴史建築 vol.7 「旧カフエーパウリスタ箕面店=豊中クラブ自治会館」(2013/10min/HD)

《作品紹介》100年前の箕面の絵葉書に写っていた2階建の洋館。それがカフエーパウリスタ1号店です。カフエーパウリスタは、第一回笠戸丸移民をブラジルに送り込んだ水野龍がはじめた喫茶店で、阪急電車の前身、箕面有馬電気軌道開通の翌年の1911(明治44)年の6月25日に開業しました。カフエーとしては数年しか使用されず、その後豊中に移築され、豊中市立自治会館として市民の集会や文化教室として使われていましたが、老朽化のために建て替えられることを知り、建物を記録させてもらいました。それまでコーヒーを飲む習慣がなかった日本に、ブラジルからの無償コーヒーを提供することで、日本にコーヒー文化を普及させたカフエーパウリスタの歴史的役割を後世に伝える作品です。

 

撮  影  協  力      江口 恵子

            株式会社小池工務店

            豊中市・豊中市教育委員会

            豊中連合自治会

            日東珈琲株式会社

            UCCコーヒー博物館

出  演  協  力      日本基督教団豊中教会 主任牧師 後藤正敏

            吹田市立博物館館長 中牧弘允

資  料  提  供      朝日新聞社

            宝塚市立中央図書館 市史資料室

            竹村写真館

            日本基督教団豊中教会

            日東珈琲株式会社

            公益財団法人阪急文化財団

            水野龍三郎

            箕面市行政史料(個人寄託)

            立教大学ラテンアメリカ研究所

撮    影      横倉 良昌 若林 あかね

選 曲・ 音 効      吉田 一郎

ナレーション      竹房 敦司

企画・構成・編集・製作 若林 あかね

 

 

関西の歴史建築 vol.6 朝日ビル 「伝統の継承と進化 」              (2013/40min/HD)

《作品紹介》ジャケット写真に写っているのは、ステンレスやアルミニウムに覆われ、まるで未来都市から抜け出てきたような大阪朝日ビルです。

1931(昭和6)年の竣工当時は、屋上の航空灯台から赤、白、緑の光を夜空に放っていたといいます。10階のレストラン・アラスカではモダンガールやモダンボーイがおしゃれをして食事を楽しみました。映像では、大阪朝日ビルをはじめ、中之島に次々と最先端のビルを建てて成長していった朝日新聞社の建築の歴史を、当時働いていた方のインタビューや設計された方の苦労話を交えて建築の記録を紹介しています。また、川に挟まれた中之島が大量の紙を運ぶのに便利だったこと、現在フェスティバルタワーが建っている場所には大阪中央郵便局があったことなど、中之島の歴史を知ることのできる内容にもなっています。

 

出  演  協  力      元朝日新聞代表取締役専務 鈴木 敏男

            株式会社朝日ビルディング 泉川 渥洋

            故石川純一郎長男 石川 明樹/同孫 吉田 泉

            元竹中工務店設計部長 花房 文一郎

            元FM大阪アナウンサー 関戸 祐守

            京都工芸繊維大学大学院教授 石田 潤一郎

模  型  設  計      株式会社竹中工務店

 

デ  ザ  イ  ン      HEBU G.Arts Office

 

撮    影      大谷 優司 佐藤 充 若林 あかね

選 曲・ 音 効      岩田 修一

ナレーション      竹房 敦司

企画・構成・編集・製作 若林 あかね

 

 

関西の歴史建築 vol.5  旧大阪市立精華小学校 「増田清の贈り物 」 (2012/40min/HD)

《作品紹介》「増田清なしには大阪の鉄筋コンクリート建築は語れない」といわれる増田清が設計した戦前の鉄筋コンクリート造の小学校を記録しました。精華小学校は地域の寄付により、1929(昭和4)年に建てられ、当時としては珍しい20人乗りのエレベーターや冷暖房が完備されていました。4階の講堂はダイナミックな空間、教室も天井が高く、まるで大学の講義室のようです。映像では増田清が設計した国の登録有形文化財・三木楽器本店や原爆にも耐えた広島の大正呉服店(現レストハウス)も紹介しています。増田清の孫である阿川佐和子さんからのコメントも頂戴しました。精華小学校は、2014(平成26)年に解体され、現在家電量販店エディオンになっています。

 

出  演  協  力      文筆家 阿川 佐和子

            大阪歴史博物館学芸員酒井一光

            株式会社スポーツタカハシ代表取締役社長  高橋勝彦

            作曲家  田中 公平

            トキワカメラ会長  手島 龍太郎

            株式会社せのや代表取締役社長  野杁 育郎

            宮本会計事務所税理士  宮本 雅充

            STUDIO WAKEDA  分田 よしこ

撮    影      細川雅 浩 佐藤 充 若林 あかね

選 曲・ 音 効      岩田 修一

ナレーション      竹房 敦司

企画・構成・編集・製作 若林 あかね

 

 

関西の歴史建築 vol.4  旧神戸移住センター「飛 翔」            (2011/36min/HD)

《作品紹介》ブラジルで一旗あげようと全国から集まった移住者たちが日本で最後の時を過ごした「国立神戸移民収容所」は、1928(昭和3)年に建てられました。設計は兵庫県営繕課の置塩章が担当しました。横浜の国立移民収容所はJICAビルに建て替えられたので、国内で唯一現存する移民事業の施設です。国立神戸移民収容所」は「神戸移住教養所」「神戸移住斡旋所」「神戸移住センター」と名前を変え、1971年に閉鎖されるまで約40万人の人々をこの施設から世界に送り出しました。映像では、ここで働いていた教養課の職員やボイラーマンにインタビューを行い、当時の移住者たちの様子を生の声で証言しています。新天地を求めてブラジルへ渡った人々、それを支えた人々、その舞台となった神戸移住センターに焦点をあてた記録です。

 

監    修      財団法人日伯協会 黒田 公男

出  演  協  力      財団法人日伯協会理事  黒田 公男

            元神戸移住斡旋所教養課勤務 北島 隆雄

            元神戸移住斡旋所ボイラーマン 南正 幸

            元海外移住事業団勤務 藤原 史生

            短期高等海員養成所第一期卒業生 小山田 博

            コチア青年連絡協議会第22代会長 高橋 一水

後    援      神戸市

 

ジャケット写真     大場 典子

 

撮    影      荒木 克己 池田 俊己 吉本 憲正 細川 雅浩 若林 あかね

選 曲・ 音 効      岩田 修一

ナレーション      竹房 敦司

企画・構成・編集・製作 若林 あかね

 

 

関西の歴史建築 vol.3「 旧神戸生糸検査所」              (2010/30min/HD)

《作品紹介》現在神戸市立クリエイティブデザインセンター(KIITO)として利用されている建物は、2009年まで実際に生糸の検査が行われていた生糸検査所でした。

旧館は、1927(昭和2)年、清水栄二が設計し、当時は神戸市立生糸検査所として創業していました。1932(昭和7)年に国に移管された時、隣に大規模な新館が増築されました。こちらは、兵庫県営繕課の置塩章が設計しました。映像では、旧館と新館の二つの建物を撮影するだけでなく、生糸検査所で働いていた元職員の方にご協力いただき、実際に機械を動かして検査の様子も撮影させてもらいました。国立生糸検査所は神戸と横浜の2ヶ所にあり、横浜生糸検査所の記録映像は存在するのですが神戸の記録はなかったので、往時の様子を知ることのできる唯一の記録となりました。

 

構  造  監  修      関西大学 環境都市工学部 建築学科 教授 西澤 英和

監    修      神戸大学大学院 人間発達環境学研究科 准教授  梅宮 弘光

工程撮影協力      国立大学法人 大阪教育大学 助教 垣本 徹

            中島 薫

            元農林水産消費安全技術センター 主任調査官 宮垣 貴美代

資  料  提  供      株式会社大林組

            岡 喜久男

            市立岡谷蚕糸博物館

            建築史家  川島 智生

            関西商品取引所

            国立科学博物館

            グンゼ株式会社

            神戸市

            神戸農林規格検査所

            神戸ファッション造形大学 教授  中村 善則

            株式会社常陽銀行

            鳥取県立博物館

            富岡市

            港まち神戸を愛する会  中尾 嘉孝 

            武庫川女子大学 情報メディア学科 教授  三宅 宏司

            村上 忠男

            早稲田大学図書館

 

ジャケット写真     大場 典子

 

選 曲・ 音 効      吉田 一郎

ナレーション      藤田 千代美

企画・構成・撮影・編集・製作 若林 あかね

 

 

関西の歴史建築 vol.2 「高島屋東別館(旧松坂屋大阪店)」       (2009/23min/HD)

《作品紹介》松坂屋大阪店が建てられた当時の堺筋は大阪を代表する幹線道路で、堺筋沿いに三越、白木屋、高島屋、松坂屋と4つの百貨店が並び、百貨店通りと言われていました。ところが堺筋がメインストリートだった期間は短く20年ほどしかありません。大阪のメインストリートが堺筋から御堂筋に移行するまさにその時期、12年の年月をかけて1937(昭和12)年、売り場面積東洋一の百貨店として誕生したのが松坂屋大阪店だったのです。設計は中部建築界の巨匠・鈴木禎次が行いました。大理石の玄関ホールやエレベーターの豪華な装飾など百貨店全盛の様子を今に伝える建物で、映像ではエレベーターの機械室も撮影させてもらいました。実現しなかった地下鉄との通路跡も撮影し、大阪のまちと建物の関係にも言及しています。松坂屋大阪店は、1969(昭和44)年に高島屋東別館となり、2020(令和2)年、建物半分が「シタディーンなんば大阪」というホテルにリノベーションされています。

 

制  作  協  力      国立大学法人  大阪教育大学  情報科学講座  垣本 徹

            大阪府建築士会  会員会勢委員会  女性分科会

資  料  提  供      大阪市交通局

            大阪市立図書館

            神戸女学院大学講師  学術博士・一級建築士  川島 智生

            (「髙島屋東別館(旧松坂屋大阪店)の建築史的研究」より)

            株式会社髙島屋

            東京日日新聞

            長居パークセンター

            毎日新聞社 

            株式会社松坂屋

 

選 曲・ 音 効      岩田 修一

ナレーション      西橋 正泰

企画・構成・撮影・編集・製作 若林 あかね

 

 

関西の歴史建築 vol.1 「旧乾邸」 (2008/16min/DVD)

《作品紹介》神戸住吉の山手に建つ洋館・旧乾邸を記録した建築ドキュメンタリー。シリーズで建築記録映像をつくるきっかけとなった作品です。当初阪神間のモダニズム建築をシリーズ化しようと考えていたため、この作品のタイトルは「阪神間のモダニズム建築vol.1 旧乾邸 」でした。その後地域を関西全域に拡げることになり関西の歴史建築シリーズに改名しました。

尊敬する作曲家・東祥高さんに作曲していただいた想い出深い作品で、東さんとの最後のコラボ作品となりました。まだまだ一緒にお仕事したかったです、、。

※東祥高さん:フォークグループ「五つの赤い風船」で活動後、シンセサイザーを駆使した作曲家として活躍されました。

 

監    修   神戸大学工学部教授 足立 裕司

         神戸芸術工科大学名誉教授 坂本 勝比古

アドバイザー   長瀬 信博

 

イ  ラ  ス  ト   長瀬 信博

 

撮    影   荒木 克己

作    曲   東 祥高

録    音   岩田 修一

ナレーション   窪田 等

企画・構成・編集・製作 若林 あかね