11月11日、脚本家・橋本忍さんの生誕100年を記念するイベントが開かれました。
橋本忍さんは、デビュー作の「羅生門」でベネチア国際映画祭金獅子賞グランプリを受賞され、その後も「生きる」「七人の侍」「蜘蛛巣城」「隠し砦の三悪人」「私は貝になりたい」「白い巨塔」「日本沈没」「砂の器」「八甲田山」など日本映画史上に残る名作の脚本を手がけられた脚本家です。橋本忍さんの業績についてはこちら↓
なんとその橋本忍さんに今から10年前にインタビューをしたことがあるのです。世田谷文学館のお仕事でした。橋本忍さんのインタビューは、「第9回 世田谷フィルムフェスティバル」「脚本と映画 橋本忍の仕事」という企画展の展示映像として約1時間の映像にまとめました。私がお会いした時すでに91歳だったのですが、ちょうど『複眼の映像―私と黒澤明』を上梓された直後で気力が充実していたのでしょうか、脚本と映画についてとうとうと語られたのを昨日のことのように覚えています。
橋本忍さんのふるさと兵庫県の市川町では、100歳をお祝いするイベントを企画されていた訳ですが、7月19日、100歳を迎えることなく肺炎でお亡くなりになりました。少し前からインタビューすることができなくなっていたため、10年前に撮影した私のインタビュー映像がイベントのオープニング映像「市川の流れとともに 〜脚本家・橋本忍を生んだ町・市川町〜」の中で一部使われることになったのです。
イベント当日は、橋本忍さんの愛弟子である中島丈博さんや橋本忍さんとお付き合いのあった高橋信裕さんから橋本忍さんの素顔の話を聞くことができました。
催事名 「橋本忍生誕100年記念 シネマシナリオフェスティバル」
日 時 2018年11月11日(日)13:30〜16:30( 開場 13:00)
会 場 市川町文化センター ひまわりホール (兵庫県神崎郡市川町西川辺715)
参 加 無料(定員 500名)
申込み 不要/当日先着順
主 催 兵庫県市川町(橋本忍生誕10年記念事業実行委員会)
共 催 橋本忍記念館
後 援 日本シナリオ作家協会 兵庫県 神戸新聞
【第一部 基調講演】
「追い詰められて鬼となれ」 中島丈博/脚本家
【第二部 パネルディスカッション】
「橋本忍生誕100年 理不尽への怒りと狂気に至る世界 〜橋本忍脚本の魅力と影響力〜」
登壇者 中島丈博/脚本家
高橋信裕/高知みらい科学館館長 元文化環境研究所所長 元常磐大学教授
渡辺紘文/映画監督
榎田竜路/メディアプロデューサー (合)アースプロジェクト代表社員
司 会 石飛徳樹/朝日新聞記者 映画評論家